私たち日油の創立は1937年ですが、基幹事業にはそれぞれ長い歴史があり、そのルーツは明治まで遡ります。

日油は1937年6月、日本産業の傘下にあった日本食糧工業、国産工業不二塗料製造所、ベルベット石鹸および合同油脂が合併して、第1次日本油脂として誕生しました。その後、異業種の帝国火薬工業などの優良企業と合併しながら多角化をすすめ、幅広い化学工業メーカーとして成長してきました。

1983年には、企業としてはいち早く、現在のつくば市に筑波研究所を開設し、その成果を医薬分野で活かしています。

＜グローバル化＞
1984年、アメリカに初めて進出し、METAL COATINGS INTERNATIONAL INC. （現 NOF METAL COATINGS NORTH AMERICA INC.）を、1988年には現地法人NOF AMERICAを設立しました。1991年にはヨーロッパにも進出し、最近では、2014年にドイツに現地法人NOF Europe GmbHを設立しました。また、東南アジアには、インドネシアに、1995年に有機過酸化物の合弁会社を設立しました。さらに、発展めざましい中国に、2004年、脂肪酸誘導体、有機過酸化物の製造・販売会社を設立しています。

＜事業動向＞
1999年、新規事業として、ライフサイエンス事業を、2001年には、DDS事業を発足し、現在は、油化、化成、化薬、食品、防錆からなる基幹事業とともに、当社の事業の一環を形成しています。また、2000年、事業領域と経営資源の「選択と集中」を実践すべく、溶接事業を（株）タセトに、塗料事業を日本油脂BASFコーティングス（株）（現 BASFジャパン(株)）に、それぞれ事業移管しました。さらに、2004年、川崎市に食用加工油脂を製造する大師工場を新設（王子工場を移転）、2005年、DDS工場を開設しました。

2007年、創立70周年を機に、当社の業容を表すに相応しく、また、企業グループとしての今後の事業領域拡大を目指して、社名を「日油株式会社」に変更しました。

日油は、化学メーカーとして、常に社会に貢献できる企業活動を堅実に続けています。